家族と留学 -元MR, MSL がMBAへ、グローバル人材を目指して-

2017年9月から家族(妻1人、娘2人)を連れて留学する31歳外資系製薬会社勤務のMSLのブログです。いままでの仕事の経験や英語の勉強方法、留学のこと、家族とのことなど読んで頂く方に役に立つ情報を掲載できるブログにしたいと思います。

これからの製薬企業、これからのMR像

2時間程、これからの製薬業界の動向について議論をしてきました。大学時代の昔話もしながら。

 

私の友人は内資系の現役MR8年目。中堅にあたると思います。仕事、会社への不満は少ないものの、将来の漠然とした不安、特にこれからMRの需要が減っていくこと、IoTに仕事が取られていくことなどの意見が聞かれました。多くのMRがこうした漠然とした不安を抱えながら仕事をしているんだろうなということが想像出来ました。これは社内のMRの方と同行した時にも想像出来ました。やっぱり訪問規制や接待規制、寄付金の減少、コンプライアンスの遵守などで徐々にMRの方の活動の幅が狭くなっていっているのかなと感じます。

 

ではどのように付加価値を顧客に提供していくのか?これは一概には答えはありませんが、僕自身の中でいくつかのMR像は持っています。

 

◇論文のリサーチ力

顧客のニーズに叶う文献のリサーチ力と提供力。必要に応じて、特に大学担当者レベルで他MRとの差別化を図るためにはpubmedによるリサーチを通じて最新の英語論文に触れる必要性を感じます。学会発表、文献投稿の際に役立つリファレンスをタイムリーに提供出来る能力はMR,MSLに限らず重宝されると思います。また必ずしも英語論文である必要はなく、日本語論文でもタイムリーであれば貴重な情報源になります。会社のシステム、マーケティングから提供される情報に加え、自身で論文のリサーチ力を付けることは、今後顧客に必要とされる人材となるには必要な能力かと思います。

 

◇最適な情報の提供

上記に加え、逆にITで難しいことは臨機応変な対応力、顧客の欲しい情報をタイムリーに収集、提供する力です。今の時代、ネットに幾らでも情報がある反面、その情報量ゆえに最適な情報を忙しい医師である顧客が見付け出すには時間が足りない状況と言えます。そこにオーダーメイド型のMRがいたら顧客は進んでコンタクトを求めるようになると思います。ニーズに叶う情報を見つけるために、面談を通じて顧客の希望を浮き彫りにすることが大切です。

 

◇ユーモア、ユニークかいなか

論文を提供することだけがMRの仕事ではありません。寧ろそうでないお仕事の方が多いと思います。私も開業医、機関病院のMR活動を通じてMRの泥臭い営業的な側面はよく理解しています。顧客の望む情報、人脈、趣味、思考などあらゆる情報をキャッチし、顧客との関係を構築する能力が求めらます。その突破口の1つに論文があると私は考えますが、これは各MRの強みがあると考えています。話が面白く話題が豊富、地域情報に詳しい、他社製品にも精通している、などなど自分の強みを把握し、そこを伸ばすのが差別化に繋がるかなと思います。

 

友人との会話で上記のようなことを考えました。全く正解ではないですが、私の所感を書いて見ました。これからの製薬企業、これからのMR像についてでした!!