MBA留学 と MSLに関するコメント紹介
- MBA留学 と MSLに関するコメント紹介
こんにちは。
自分のブログはこれから製薬会社のMSLを目指される方向けにも情報を発信してます。
(MSLについてはこちらのブログでさらっと仕事内容を紹介しています。)
ということで今日は、過去に寄せて頂いたMSLに関する質問のやりとりを改めてご紹介しようと思います。
というのも、この質問のやりとりが製薬企業の方に向けて書いたブログではないところで行われているため、改めてトピックでご紹介したら多くの方に有用ではないかなと思ったからです。
(ちなみにやりとりをしたのが上記のブログ内のコメント欄です)
過去にご質問を頂いた「MSL志望者」さんには感謝申し上げます。
以下読みやすいように改行を加えたりしました。
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MSL志望者さん
こんにちわ。
いつも楽しくブログ拝見させて頂いております。私現在MRをしておりまして、MSLへの(主に社内異動)ジョブチェンジを考えております。
なかなか、MSLの知り合いもいないため、お忙しいところ恐縮ですが、お時間の許すときで結構ですので教えて頂けないかな?と思いコメントさせて頂きました.。
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私のスペックですが
大学理系学部卒
MR歴は13年(2年ほどは、スペシャリティー領域、他はプライマリー中心)
臨床開発歴1年
英語力はtoeicで750点
KOL、大学病院担当経験有
というようなレベルや経験です。社内的に異動するために、何か他に勉強しておくと良いものなど何かありますでしょうか?
また、MSLに異動されて、お給料面はMRの時と比べていかがでしょうか?
加えまして、MRとの仕事上の違いや、やりがい、MSLになったら後に一番苦労したことは何でしたでしょうか?
お忙しい毎日かと存じますので、おてすきの時で結構でございます。是非ともご検討宜しくお願い申し上げます。海外での生活となりますと、大変かと存じます。お体ご自愛ください。 長文のコメントとなり大変失礼致しました。
- とても嬉しく思います☺️
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私以上に社会人歴も長く、豊富なご経験をお持ちの方だけに返信するのは恐縮ですが、私の知る範囲でご質問に答えさせて頂きます。(完全に私見も入ってますのでご容赦ください。)
まず、MRから社内異動されるケースで多いのが、「MSL のマネージャークラスから優秀なMR 」だと認識されているケースです。
5-6名ほどMR からMSLに社内異動してきた方を知っていますが、異動前からメディカルアフェアーズの方との何らかのコネクションを持っている方が多いように思います。
もちろん、そうではなく社命にて異動して来た方や、社内公募制度により異動して来た方もいらっしゃいますが、このケースは少数派のようです。
MSLの知り合いもいないとのことでしたが、異動にあたり、事前に何らかの方法で自社のMSL の方や、その上司と何かしらの繋がりを作っておくことは異動の話が出た際にプラスに働くかもしれません。
#大学理系学部卒
MR歴は13年(2年ほどは、スペシャリティー領域、他はプライマリー中心)
臨床開発歴1年
英語力はtoeicで750点
KOL、大学病院担当経験有というようなレベルや経験です。
社内的に異動するために、何か他に勉強しておくと良いものなど何かありますでしょうか?→十分なご経験をお持ちと思います❗
ただ最近のMSL の採用傾向はサイエンスのバックグラウンドを重視する傾向にあります。その部分についてはどうしてもアカデミア出身者には叶いません。
しかし、MSL の主の業務はKOL マネジメント。これに必要なものは知識に加え、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションです。MR 出身者の方はこの部分で長けておいでの方々が多いと感じます。
#また、MSLに異動されて、お給料面はMRの時と比べていかがでしょうか?
→日当がなくなります。また家賃手当てや営業成績に応じたインセンティブもうちの会社の場合はありませんので、人によっては減額になる可能性があります。
幸い、昇給や昇格が重なり、私は若干ですがプラスになりました。ただそれらの要素がなければマイナスでした。
#加えまして、MRとの仕事上の違いや、やりがい、MSLになったら後に一番苦労したことは何でしたでしょうか?
→違いはいくつかあります。
文献ベースの話が中心になるので文献の読み込む度合いが異なること、英語の論文は必須、社内ステークホルダーが増加、ガイドラインに関する活動、アドバイザリーボードの実施、MR の教育コンテンツ作成のお手伝い、最新論文の情報収集力が求められること、面談回数は平均1日2件。
#やりがいは?
→やりがいはKOL と一緒に治療方針やガイドラインに関する話をエビデンスを通じてディスカッションする時は楽しいと感じてました。
KOL のまだご存知ないような海外のRCT 情報、メタアナ、ガイドラインの情報は喜んで頂くケースが多かったように感じます。またKOL と数多くのMedical education(疾患の啓発や治療方法の教育)活動を通じて、参加頂いた医師のskillアップに貢献出来たこともやりがいです。
→苦労。
最初は英語でした。かなり出来ませんでしたので。次に社内ステークホルダーとの関係作り。全国には、社内ではありますが色々なお考えや特性の方がいるなぁと大変勉強になりました。MSL志望者さん
SHUNさま
コメントありがとうございました。
とても参考になりました。
MSLの知り合いに関しては、数人はいるような状況でして確かに何かしらの繋がりが重要なのかな?と感じております。
また、英語力に関してもまだ論文が読み込めるレベルとは言い難く、現在研鑽をしているところです。
ちなみに、MSLマネージャーが優秀と認識されているMRとの記載がありましたが、その優秀と考えるポイントについて、どのような点をもってMSLマネージャーは優秀と捉えていそうでしょうか?もちろん私見で結構ですので、教えて頂けますと幸いです。
異動したい理由としては、現在MRがおかれている活動の制限に対するジレンマがあります.
もし、MSLならばより医療に貢献できるのではないかな?と感じているところです。おてすきの時で結構です。教えて頂けますと幸いでございます。是非ともご検討お願い申し上げます。
SHUN
返信ありがとうございます。優秀なMR、、、なかなか難しいご質問ですが、共通項として
>学術知識に長けている
>社内外から仕事ができると認識されている
>社内ステークホルダーへの配慮
>仕事に対するプライドや信念がある
>成績はあまり関係ない(ただ優秀な方はどなたも営業成績が良いとは思いますが)
といったところでしょうか。勢いのある営業マンというよりも、落ち着きがありエビデンスをベースにディスカッションが出来る方が多いように思います。
ちなみに私は勢いのある営業マンのほうでしたので、3年前にMSLになった当時は職業色の違いに毎日悪戦苦闘をしていました。
ただ医療に貢献したいというマインドと顧客と議論したい一心で文献の読み込みを行うように努力したおかげで、英語論文に対する抵抗感はだいぶ薄れました。
またMRにしてもMSLにしても医薬情報を通じて顧客と接する仕事であることに変わりはありません。むしろMR時代のほうがより細やかな情報提供が出来ていたなと思うこともありますし、顧客との距離感も近かったように感じます。
ですので、ベースになる仕事観は大きく変わらなかったというのが、MR5年、MSLを3年経験しての私なりの感覚です。参考になるかわかりませんが、コメントくださった方のご活躍を祈っております。
MSL志望者さん
SHUNさま
返信誠にありがとうございました。優秀なMRの定義も具体的で大変わかりやすい例で参考にさせて頂きます。
確かに記載がありましたように、MRの方が近くで仕事ができますよね。例えばマーケティング部など、営業の本社の人間が来たときに同席などしているとDrは本音で話さず話を合わせてるな?と感じることもあります。
どのようなスタイル、役職にしろ医療に貢献できるように私も努力していきたいと思います。留学大変かと存じますが、是非頑張ってください。
またブログ楽しみにしております。
すみません、全部を紹介したらものすごく長くなってしまいました。
ただ昨日自分のブログを見返していて、MSL志望者さんから頂いたご質問はきっと多くの方の目に触れたら役に立つかなと思うところもあったので、今日のブログに転記しました。
非常に丁寧にコメントくださったことに感激した記憶がありますし、僕自身も熱を込めてコメントを書きましたので、ご紹介したいなと思った次第です。
改めてご質問をくださったMSL志望者さんには感謝申し上げます。
まとめ
MSLやMBAの留学、家族で留学することに関する質問がもしあれば、ぜひお寄せください。
私の知る範囲で可能な限りの情報をシェアします。
本日は以上です。
今日は今から奥さんと1歳の娘とランチに行ってきます。
お読み頂きありがとうございます。