MBA留学 と MSL
MBA留学 と MSL
僕は日本にいる時、MSL(Medical Scientific Liaison)という職種についていました。
日本全国を飛び回り、KOL(Key Opinion Leader)と言われる影響力の高い医師(大学の教授やガイドラインの執筆に関わっているような学会の理事クラスの先生)を訪問し、それらの先生達と科学的なディスカッションを通して医療に貢献するといったお仕事です。
MRの時に比較すると、規模間が日本全国になるので幅広い知識や経験が必要になります。
僕は、MSLという仕事を通して、MBAで勉強したいという気持ちが芽生えました。
MSLになると、本社勤務になるので色々な部署の方と仕事をすることになります。
マーケティング、教育、人事部、営業本部、IT、経営企画部。MRの時の10倍以上に社内の人間関係が広がりました。
そういった人たちと仕事をする中で、「どうMSLを自社の中で位置づけるのか」であったり、「どうMSLをKOLに認知させるのか」、「自分達の把握しているMedical Gapを埋めるために戦略はどう据えればいいのか」ということがしばしば議論になりました。
こういうことを考える時に、(もちろん答えはないのですが)自分は勘と経験で物事を考えているなという感覚になったことがあります。他の人が考えた戦略のプランについても同様のことを感じました。
世の中にはきっと有用な方法や知識がたくさんあるのに、狭い知識と経験の中からしかアイデアや戦略を考えられていないなと。こう感じました。
こういった感覚から、もっと自分の知識や経験を広げたい、強めたいという想いが芽生えんだと思います。
それらを強化するための僕の一つの答えがMBA留学です。
物事を俯瞰的に見る能力や、他の業界の知識、経営的な視点、また戦略的な思考を短期間で見につけるにはこれが一番手っ取り早いかなと考えました。
色々なご意見があると思いますが、実際にMBA留学を実現し、上記の目的はある程度は達成できているかなと思います。(まだまだ十分でなく、もっともっと勉強は必要ですが)
特にこちらのビジネススクールで勉強していて、感じるのが「戦略」の部分。
英国人は「Strategy(戦略)」という言葉を好みます。講義の中でも教授陣は多用します。
そして理論とデータに基づいた「Strategy」をベースに将来を設計していくことを好む傾向が英国人にはあるなと感じています。
MSLにも戦略的思考は必須です。Medical Gapを見つけて、それを埋めるための戦略を実行するのがMSLです。
全国を俯瞰して、戦略を立案する能力が求められます。
勘と経験にプラスして、そういった戦略に対する考え方や知識、フレームワークを学習できていることは、将来の自分にプラスになると思います。
まとめ
このMBA留学を一つのターニングポイントとして、今後のMSLとしてのキャリアや将来のステップアップに繋げていく予定です。
MR,MSL,MBAという経験を持っている人もそこまで多くないと思うので、自分自身の強みにもしていきたいなと思います。
以上です。
お読み頂きありがとうございました。