MBA留学 と MR
MBA留学 と MR
MRはMedical Representative の略です。
日本語では医薬情報担当者と呼ばれています。
MRの方で、MBA留学をお考えの方も多いと思います。
個人的にはMRを一生涯の仕事にするのであれば、MBAに来る必要性は低いかなと思います。なぜならMBAで学ぶことと、MRとして自社の薬の認知度をエリアで高めていく活動にはあまり関連性がないように思うからです。
もちろん生かせる知識はありますが、ごく一部かなと思います。
マーケティングの知識や戦略に関する知識はMRの仕事をする上である程度役に立つかなと思いますが、かなり限定的です。
MRからMBA留学を目指される場合は、帰国後はマーケティング部や経営企画部などに所属するのが一般的かもしれません。
私の知っている方は、MRからMBA取得後、新商品企画部・マーケティング部・経営企画部などにそれぞれ勤務し、職位の幅を広げています。
MRの将来
MRの立ち仕事(病院で医師を待つ時間)や突撃訪問(アポイントなしで医師に製品の話をする営業スタイル)は近い将来淘汰される時代が来るだろうと思います。
そして、MRという仕事の需要が徐々に減少することは明らかです。
Yahooのニュースなんかでも最近取り上げられています。
(リンクは削除されてしまったようです。)
製薬業界の花形職種に冬到来、大手で希望退職に400人殺到 - ニュース ...
いますぐではないでしょうが、淘汰される時代が必ず来ます。
そのときになにか、あなた自身の絶対的な強みや幅広い経験を示せるものがありますか?
私の考えとしては、MRとしての強みや知識を広げる努力を怠らないことが大切だと思います。
その意味で、MBAという選択肢は、自分自身の知識、見識、経験を広げる上での数ある選択肢のひとつになるだろうと思っています。
僕の場合
私は、MRからMSL(Medical Scientific Liaison)に異動し、そこで三年働いたお蔭で全国的な視野や、全社戦略を考える経験を積むことが出来ました。
ただこの異動は完全にラッキーです。
人とのめぐり合わせ、上司や仲間の支えに本当に感謝しています。
けど一生MSLを続けるかと言うとそのつもりはさらさらありません。
Scienceの学歴をもたない私は、MSL(メディカルアフェアーズ)で一生を終えるつもりはありません。
僕の興味はScience以上に、どう治療方法などを広めるかのDissemination(啓蒙や普及)のほうにあります。なのでMSLだけでなく、将来は違ったキャリアも描きたいと思っています。
そのためのひとつの投資が、僕の場合はMBAの留学です。
この投資が成功するかは、、、、全て自分次第ですね。
まとめ
MRが淘汰される時代に備えて、どんな能力を身につけるか。
人それぞれお考えがあると思うので、「MBAの留学を絶対におすすめします!!」ということはしません。
ただMRという職業についていて、なんとなくいま与えられている業務だけに追われているという方がもしいたら、ちょっと立ち止まって、自分の強みやこれからのキャリアについて考えることをオススメします。
実はMR時代、上司から上記のような指導をもらった経験からこのようなことをお伝えしています。それから自分の将来を強く意識するようになりました。
10年後、MRのいま現在の仕事のスタイルがそのまま残っていると思いますか?
もしそうでないならば、どんな能力を伸ばすべきですか?
一度立ち止まってみて、お考え頂くといいかなと思います。これは僕自身の、指導をもらった経験からお伝えしています。
以上です。お読み頂きありがとうございました。