家族と留学 -元MR, MSL がMBAへ、グローバル人材を目指して-

2017年9月から家族(妻1人、娘2人)を連れて留学する31歳外資系製薬会社勤務のMSLのブログです。いままでの仕事の経験や英語の勉強方法、留学のこと、家族とのことなど読んで頂く方に役に立つ情報を掲載できるブログにしたいと思います。

MBA留学 と MRからMSL

MBA留学 と MRからMSL

 

こんにちは。

 

 

イギリスは今日からサマータイムが始まります。

 

 

時計が1時間早まります。

 

 

その関係で、平日は感覚的には1時間早起きしなきゃいけないことになります。

 

 

ちょっとだけ、つらいです。

 

 

MRからMSL

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MBA留学ブログではあるのですが、実は僕のブログで一番読まれているのがブログをはじめた初期の頃に書いた下記のブログです。

 

sc1986.hatenablog.com

 

 

察するに、多くの製薬会社勤務の方がこの記事を読んでいるのかなと思います。

 

 

いまではずいぶん花形のポジションに成長したMSLという職業ですが、2014年当時は「なにそれ??MSL??」という状況でした。

 

 

地方から東京に異動する時に、「メディカルアフェアーズのMSL部に異動します」と説明しても、私の周りのMRでその部の存在を知っている人はいませんでした。

 

 

どこの部署に説明するかを社内の人に説明してもわかってもらえないので、最後のほうは「本社の新しい部署に異動します」と説明を省いていました。

 

 

忘れられない当時のMSL部長からの一言

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「営業の血はここでは必要ないから。営業のことは忘れてね!」

 

 

配属初日、いきなり上記のコメントをもらいました。

 

 

当時は営業所として新薬の調子が好調だったこともあり、配属日の4月1日に営業所のみんなでグアムのインセンティブ旅行に出かけていました。

 

 

なので新しい部署への初出勤日は4月5日。

 

 

配属日に挨拶できなかったお詫びとグアムのお土産を一応持参したら(休暇理由を知っていたので)、上記のコメントが返ってきました。

 

 

部長的には悪気もなく、さらっと言った一言でしたが、僕的には

 

 

「(いや、違うでしょ。いままでの経験は絶対強みになるから忘れてなるものか)」

 

 

と反発しながら「はい」と軽く返事をしたことを覚えています。

 

 

最初は苦労したMAF用語

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とは言え、MRとMSLでは少し毛色が変わってきます。

 

 

学術と言われる人達の集団がMAF(メディカルアフェアーズ)ですので、周りの人達はエキスパートな人達ばかり。

 

 

使う言葉も横文字が多くて、最初の一ヶ月は適応するのに苦労しました。

 

 

「リサーチメソッドのクライテリアが、、、」

 

 

「クリニカルトライアルのデータベースをリサーチしてみて。」

 

 

「顧客のマインドとしては、、、」

 

 

いや、日本語使えるっしょ。っと思わずつっこみを入れたくなる用語までやたら横文字が使われるので会議の度にメモを取って、逐一同僚に用語の確認をしていたのを覚えています。

 

 

営業の血を活かしてスキルアップ

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最初は言葉の文化の違いや知らないことが多く、戸惑うことも多々ありました。

 

 

どうにかこの職場環境に早く慣れて一人前になる必要があります。

 

 

そこで私の取った作戦は「一緒にスキルアップする人大募集!」作戦です。

 

 

まだ比較的新しい組織でしたので、入社したばかりの人もゴロゴロいました。

 

 

バックグランドも多様で、MR出身者、開発出身者、マーケティング出身者、大学の研究職出身者と毛色の違う人達が寄せ集まっていました。

 

 

なので持っている知識も経験もバラバラです。

 

  

僕はそこに目を付けて、早速部長に交渉しました。

 

 

「知識や経験を共有するグループをMSL内に組織するので予算くださいませんか?」

 

 

と。まあ、早い話が「お金ちょーだい」と交渉したわけです。

 

 

わからないことが多いけど、なにか理由がないと聞きづらいのも事実だから、だったらそのための組織を立ち上げれば自分も意見が聞きやすくなるし、情報も集まるし、他メンバーにも役に立つだろうと考えました。

 

 

部長も乗り気になってくれて、「会議のためのコーヒ・ランチ代や会議室代位ならどんどん使っていいぞ」ということに。

 

 

そこから気の知れたMSL数人に事前に声を掛けておいて、公式に部でメンバーを募集。

 

 

5人のメンバーが集まって、自分達の知識や経験をシェアするための組織を部の中で立ち上げての活動が始まりました。

 

 

1年位活動しましたが、かなり良いスキルアップの機会になりました。

 

 

文献検索のテクニック情報は集まり、気兼ねなくお互いの知識を交換できるし、勉強会が企画されてお互いの知識と経験の交換が図られて、かなり僕自身のスキルアップに貢献してくれました。

 

 

積極的にどんどん働きかけてコミュニケーションを図っていくという「営業の血」が活きたおかげだと、僕は思っています。

 

 

その他にもKOLとの面会の場面では、MRとして培ってきた作法の部分や配慮の部分、またコミュニケーションの部分においても「営業の血」は活きてきます。

 

 

KOLとMAFとのいざこざ関連の話題は、本社にいるとよく耳にしていましたが、7割近くの案件が現場経験の無い方が作っているなと僕自身は感じていました。

 

 

なので部長の言う、「営業の血はここでは必要ないから。」という言葉には全く持って賛成できません。(まあ、部長もそういう意味合いで言ったわけではないということは百も承知ですが。)

 

 

まとめ

今日は僕の経験談の話でした。

 

 

もしMRからMSLに異動になる方、もしくは目指される方がいらっしゃれば僕からのアドバイスは。

 

 

「営業の血をフル活用してください!(いい方向に)」

 

 

ということです。

 

 

上記のこと以外にも大事なこととして、MSLになると一気に社内ステークホルダーが増えるので、社内の人も一部顧客と思って接すると良い方向にコミュニケーションが進むと思います。

 

 

(僕は最初この感覚を持てなかった結果、社内の人とのコミュニケーションに失敗した経験があるのでお伝えしています。)

 

 

あまりまとまりのない話になってしまいましたが、本日は以上です。

 

 

お読み頂きありがとうございます。