家族と留学 -元MR, MSL がMBAへ、グローバル人材を目指して-

2017年9月から家族(妻1人、娘2人)を連れて留学する31歳外資系製薬会社勤務のMSLのブログです。いままでの仕事の経験や英語の勉強方法、留学のこと、家族とのことなど読んで頂く方に役に立つ情報を掲載できるブログにしたいと思います。

MSL メリット デメリット

MSLのメリット、デメリットについて今日は書きたいと思います。列挙しますので、なにかの情報がみなさんのお役に立てば幸いです。かなり個人的な意見も入っておりますのでご容赦ください。

 

<メリット>

・領域に与える影響力が高まることです。

MR時代は自分の担当する地域が自分の主戦場でした。次は自分の営業所。影響力が発揮できるのはせいぜいそこまで。ものすごく良い薬剤があるのにそれが世の中に広がっていかないことになんだか歯がゆい想いをしていた2014年。良いプログラムがあるのに社内、社外へのプロモーション不足を感じていたメディカルエデュケーション。それらの状況を変えられたらいいなという想いで異動を決意しました。結果は正解。多くの重要顧客や日本全国のMRの方と知り合いになることで自分の想いを伝播でき、結果として一番力を入れていたメディカルエデュケーションプログラムの成功とKOLとの関係構築を図ることが出来たと考えています。

 

・社内での人間関係が一気に増えます。

MR時代は自分の営業所と支店のMRの方々、あとは本社の方数名が業務に関わるという状況でしたが、MSLに異動後大幅に関係する人の数が増えました。当たり前のことではありますが。自分の領域の全国のMRさんと知り合う機会が生まれます。会議に参加したり、WEBでの研修を行う機会もありました。私が知らなくても、向こうは知っているなんていうケースも多々ありました。

 

・学術知識の向上と文献検索能力の向上。

否が応でも必要になる部分になります。MRから異動してきた当初は、社内のイントラのシステムから文献を取るすべしか知らなかった私でしたので、異動当初は非常に苦労しました。私の作戦はとにかく詳しい人に聞きまわることと、MSL内で情報共有のグループを作って、半強制的に全MSLの方から情報収集の方法を共有頂きました。それにより自分の知らない検索方法についても知ること、お聞きすることができ、実際の業務に大いに役に立ちました。

 

・日本全国を回ることが出来ました。

47都道府県制覇はならずでしたが、おそらく2/3は制覇したのではないかと思います。これは私のケースですが、KOLをカバーするために全国を回っていました。下は長崎、上は北海道までという形。日本全国津々浦々の旅をしていましたので、ご当地のお食事をMRさんとご一緒するという機会も多々ありました。

 

<デメリット>

・MRさんからの問い合わせがひっきりなしにきます。

これは社内体制がまだ整っていない時期でもあったのでしょうがいないことではありますが、対応するのに時間がかかる案件もあり、また我の強いMRさんも結構多いので対応に苦慮しました。

 

・給料はそんなに増えません。

むしろ人によっては、外勤手当てもなくなるし、住宅手当もなくなるからマイナスになるケースがあるということも聞いています。これは結構大きな問題で、MRからMSLに異動した人の離職率の増加に繋がるだろうなと予想しています。

 

・泊まりが多い職業です。

独身にはむしろメリットかもしれませんが、僕はまだ子供も小さいのでなるべく家にいる時間を確保したい、なので泊まりが多くなることはデメリットでした。

 

・移動時間が長い。

これは身体的にはマイナスですね。普通に疲れがたまります。移動時間=勉強時間と決めていたので、そこまで大きなマイナスではないですが、バス移動も多く、乗り物酔いしやすい私にはちょっとしんどかったです。

 

・MSLの認知度はまだ医師の間では高くない。

KOLであれば認識していますが、まだ新しい職種であるため、時に説明を求められることがありました。ただその説明もやはり顧客には難しいようで、「学術の人ね」と一言でまとめられて終わるケースもありました。

 

以上です。どんな仕事にもメリット、デメリットはありますが、私は比較的満足して自分の業務に取り組めていました。以上簡単ですがメリット・デメリットでした。今後思いついたらまた追加していきたいと思います!!